コロナに限らず病気の研究は日進月歩です。

最近ネットで読んだニュースで気になったのが癌と遺伝子の話です。

人間ではない動物も様々な病気にかかります。

多くの哺乳類はがんに罹りますが、癌に罹りにくい動物がいます。

それが今日話題にする象です。

体が大きな象ですが癌が少ない動物なのだそうです。

癌は遺伝子をコピーする際に遺伝子がうまくコピーされないことが原因で起こることが多いのだそうです。

遺伝子が破損しているかどうかを見つけその細胞をどうするか決めるP53という遺伝子があるそうです。

人間を含め多くの哺乳類は遺伝子の中に1組だけP53が存在しますが、象の遺伝子にはP53が20組も存在するそうです。

象の遺伝子が傷つくとP53さんが癌化しないようにその細胞を殺す司令を出しているということです。

そして別の遺伝子によって癌化しそうな細胞が殺されているようなのです。

このため象には癌が少ないのだとか。

遺伝子の中に遺伝子の異常を見受ける遺伝子があり、都合が悪い遺伝子を含む細胞は殺してしまう遺伝子もあるというのですから驚きです。

遺伝子というと細胞の設計図のようなイメージがありますが、様々な機能を持っていることがわかります。

動物によってこの遺伝子の機能を様々に進化させて生き残ってきたのです。

この動物の遺伝子の機能を研究し自分たちの病気の克服に役立てようとする能力も人間の遺伝子の機能の一部ということでしょうか。

癌は克服できる病気になるのではないかということが言われています。

これらの研究から新たな治療法や新薬が開発されたりするかもしれません。