オンラインで診察し医薬品を離島に配送する実証実験が行われました。
知多厚生病院と日本調剤の協力のもとに愛知県と名古屋鉄道がドローンによる実証実験を行いました。
ビデオ通話で糖尿病患者を診察したあと服薬指導するという流れで医薬品を篠島までドローンで輸送しました。
海上を20分飛んだ後、篠島のゴルフ場跡地に無事到着しました。
船の定期便などによらずとも離島への配送が可能になるので非常に有用だと思います。
ただ一番必要性が高いのは台風などで船が出せない時です。
天候が悪いときはドローンも飛べないと思いますので悪天候の時に物資を輸送する手段ができればなお便利になります。
考えてみれば医療の現場では早くからいろいろな輸送手段が使われています。
カルテなどを運ぶのに天井に小さいモノレールのような箱が動いている病院もあれば、船などで使用される筒の中を書類がエアで運ばれる装置を用いている病院もありました。
どちらも電車で言えばレールにあたるものが必要ですが、ドローンであれば無軌道で飛ばせます。
流石に病院内で書類を運ぶのにドローンを使用することはないかもしれませんが、これから様々な配送手段が出てきそうです。
ドローンによる離島への医薬品の輸送の有用性は定期的な輸送だけではありません。
診察をビデオ通話にするだけでなく遠隔による治療なども普及していくと思います。
その時必要な医薬品が届くようにしておくことはとても大切です。
便利という粋を超えてマストな課題と言えるでしょう。