日本にいる外国人の中には不法滞在になる人がいます。
意図せず在留期間が過ぎてしまったり、在留期間を意図的に期限徒過したり、在留資格を失っている場合などです。
本来の在留資格や在留期限は外国人が所持する在留カードでわかるのですが、それがわからない人がいます。
偽造の在留カードを所持している場合です。
これまでは在留カードが偽造かどうかもある程度わかりました。
在留カード等番号の失効情報を確認すればよかったからです。
読売新聞によれば警視庁が昨年10月に偽造拠点から押収した偽の在留カードの約8割で正規の番号が使用されていることがわかったそうです。
正規の番号があるということは本来その番号を使用している人が存在するということを意味します。
つまり日本に在留している在留カードの正規の番号が流出してしまっているということです。
流出経路については現在捜査が進んでいますが、本人がお金に困って、対価を得て教えてしまったとか、雇用主などが一時的に在留カードを預かりまとめて番号を売ってしまっているということが考えられます。
いずれにしても失効情報を確認するだけでは見分けられないことになります。
このような偽造在留カードを提示されて人を雇ってしまう可能性も出てきています。
複数のエビデンスを確認しないと、我々の入管業務も雇用主側の採用も不安にさらされる状況になってきています。
ただ、本来の番号を使用している本人は存在するはずなので、偽造カードを使用している人は自治体からのサービスなどは受けられないはずです。
更に自分の国へ帰る時は退去強制となればすぐに帰れると思っているのでしょうか。
在留カードの真贋
「ミャンマー情勢」