日本に中長期で滞在する外国人には在留カードというものが発行されます。

日本での在留資格などを証明するためのものです。

在留資格のない人には有効な在留カードがありません。

そこで偽造されることになります。

以前は在留カードが有効かどうか失効確認をすることにより、簡単に偽造かどうかわかった頃もありました。

しかし、最近は他人の有効な情報を元に在留カードを偽造しているケースもあるため見た目ではほとんど区別がつかないものもあります。

ホログラムまで入っているものがあります。

今回また在留カードの偽造で中国籍の男が逮捕されました。

一部マスコミでは偽造工場と表現しています。

何千人単位のデータは見つかっていますが、偽造工場というのは大げさな気がします。

組織的な背景があるかどうかは不明です。

個人レベルの犯罪かもしれませんが、今回はコロナの陰性証明書までセットで見つかっています。

現在日本に入国する際はコロナに感染していないかのチェックを受けることになります。

本国でPCR検査を受けていれば、陰性の結果も必用な情報となるのです。

今のご時世にも対応して偽造が行われているのです。

コロナの影響で日本での仕事が減ったので偽造を始めたと供述しているようですが、結局日本には居られなくなってしまいます。

不正に入国しようとする外国人は減る気配を見せません。

在留カードの偽造だけでなく、空港で運用が始まっている入国管理庁の自動化ゲートの外国人登録システムに今年5月不正アクセスがあったことが今月になって出入国管理庁から公表されました。

コロナの影響により入国が制限されているため現時点での利用者はほとんどいないそうです。

個人情報の流出などはありませんでしたが、システムに関する情報は流出した可能性があります。

人手不足の日本では、経済や社会を回すためには外国人の協力も得ざるを得ない状態です。

イタチごっことなっている不正対策にも税金を使わざるを得ないと、その収支は差し引きでプラスなのか、マイナスなのか、よくわからない状態になってしまいます。