石垣市が尖閣諸島の字名(あざな)を変更しました。
これまで尖閣は「登野城」という地名でしたが、「登野城尖閣」に変更されました。
これに伴い中国は外交ルートを通じて抗議してきました。
これに対し石垣市は新たな字名の行政標柱を設置するため国へ尖閣諸島への上陸許可の申請をする姿勢を見せています。
政府は上陸は認めないという方針を示しています。
石垣市だけの問題ではなく、沖縄県は基地問題で過度の負担や独自の方針を認められず、辺野古の基地建設やサンゴの移転が強行されています。
個人的には石垣市と沖縄県は連携し、基地問題やサンゴの移設について国が強硬的な姿勢を崩さないなら、尖閣の問題についても独自の方針を貫くことを交渉の材料としてもよいのではないかと考えています。
沖縄北部や西表島などが世界自然遺産に登録されると、それを大々的に宣伝しますが、世界遺産となった地域と密接な関係にあり、これらの地域に負けないぐらい豊かな自然が存在する場所に軍事基地がある不自然さには口をつぐんでいます。
アメリカ(U.S.A)軍を単に追い出せということではなく、中途半端な立場で日本のために命をはらせることはアメリカ軍人に対しても失礼だと思うのです。
外交問題でもあり日本の国益に大きく関わることですが、歴史的に基地を押し付けられてきた沖縄県に、これ以上軍事的な負担を強いる理由はないのではないでしょうか。
その意味で日本の安全や軍事施設の問題を地方にだけ押し付けないようにする必要性は、アフガニスタンからアメリカ軍が撤退した理由と共通する部分もあるのだと思います。
日本からアメリカ軍が撤退した場合に、自分たちで国を守るということまで考えた上で、沖縄に基地が偏在している状況を考えなくてはなりません。
尖閣問題もあるので一定の設備は必要だとしても、サンゴを移設しなければならないような施設は必要とは思えません。
沖縄にとっては各市や県が連携して、外交問題にあたったり、中央政府と渡り合って行かなければなりません。
そしてこのような交渉は本来、琉球王朝の頃から沖縄が行ってきたことでもありますが、日本の一部となったことで失われてしまった部分でもあります。