原油価格が高騰し、ガソリンの値段が上がっています。
寒くなっている時期なので、灯油など暖房費にも影響が出ます。
直接自動車のガソリン代や暖房費などに影響が出るだけかというと、生活全般に影響が出てきそうです。
特にガソリン価格は物を輸送する時に、すべての商品のコストを押し上げることになります。
クリスマスケーキや正月用の食材などに既に影響が出始めているという情報もあります。
それに加え、ここへ来ての円安です。
様々な物を輸入に頼っている日本では、円安で輸入価格が上がると、企業の収益は勿論、家計にも影響が出てきます。
更に、飛行機にせよ船にせよ輸入時の輸送コストも上がるため物価を押し上げることになります。
このように物の値段が上がる要素が揃ってしまっています。
特にクリスマスのイチゴのケーキを例に取れば、価格が上がる要素満載です。
まずハウス栽培の時に暖房費が上がります。
ケーキを作るための材料費も円安と輸送費で上昇します。
工場から出荷する場合は更に国内での輸送コストもかかります。
価格の上昇要因は製品によって様々ですが、懐には厳しい冬になりそうです。
日本政府はインフレ率の上昇を目指していましたが、経済政策とは別の要因で物価が上がった場合、これを経済政策の成功と見るのか失敗と見るのかは難しいところです。
散々インフレに誘導したかったわけですから、思わぬ物価上昇を上手く利用して、考えていた経済政策を実施してほしいものです。