名古屋出入国監理局の施設内で死亡し、遺族が映像の公開を要求していたスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさんの件で、遺族が当時の管理局長らを殺人容疑で告訴する告訴状を名古屋高等検察庁に提出していました。
名古屋高等検察庁でこの告訴状が受理されました。
これで、殺人容疑での捜査が進むことになります。
この件では、公開を要求された資料が黒塗りにされた状態で公開されたり、記録されている施設内での映像がなかなか公開されず、後になって遺族に限定して公開を認めるなど不自然な対応が続いていました。
これまでの対応は、施設内でまずい対応があったことを認めているようなものです。
どのような対応がなされ、その対応について誰に責任があるのかがはっきりしていません。
1つ言えることは、その後の対応については資料の公開の決定権限がある人間に責任があるということです。
このような事件が起こってからも入管施設では問題が起こっていて、最近でも入管施設内で暴行を受けたと米国人男性が訴訟の準備を進めています。
結局、対応する職員と不法滞在になった外国人との間の関係が、犯罪者への対応となるのか、国外退去を命じられるまで居所を指定されているだけなのかという相互の認識に大きなズレが有ることに原因があるように思います。
平気で嘘をついたり、勝手な行動をとる外国人もいるとは思いますが、同じような行動をとる日本人も存在します。
不法滞在の一事をもって何でも許されることになるわけではありません。