在留カードの偽造拠点が摘発されることはたまにありますが、今回偽造拠点の取りまとめ役が逮捕されました。
逮捕されたのは中国籍の男です。
捜査からわかったことは、その取りまとめ役は中国にいる指示役から指示を受けていたようです。
拠点は少なくとも大阪と埼玉にはあったので、中国と連絡を取り大阪と埼玉の拠点で偽造を行っていたことになります。
結構大掛かりな体制で偽造が行われていたことになります。
考えてみれば、大都市であれば偽造のニーズはあるでしょうし、同じ偽造のノウハウで顧客をさばけるので、拠点は複数あった方が効率が良いということになりそうです。
日本で顧客を集めるだけよりも中国からのつながりや日本での収益を海外送金した方が、より犯行がわかりにくくはなりそうです。
ただ銀行取引のチェックが強化されたりしているので、海外送金の履歴などから捜査は進むのではないでしょうか。
報道によれば、1年半の間に260人から1700万円が振り込まれていて、逮捕された容疑者の取り分は170万円といいますから、普通に働いていればもっと稼げる額ではあります。
逮捕されてしまったことを考えると、他に収入があっても、どれだけ割に合うかはわかりません。
ただ捜査からわかったことは、少なくとも日本に260人以上は偽造の在留カードを所持している外国人がいそうだということです。
現在の偽造技術だと、ぱっと見には偽物とわからない精度なので厄介です。