立命館大学などの研究チームが、カフェインが100メートル走のタイムを縮める効果があると発表しました。
私自身も比較的長い距離を走る場合、コーヒを飲んで走ると、疲労を感じる距離が伸びるという効果を実感しています。
実際に、カフェインに持久力や筋力を高める効果があることが知られていました。
今回の実験は、100メートルという短距離で効果があるかどうかを確かめたものです。
安全が確認できている体重1キログラムに対し6ミリグラム、つまり成人でコーヒー3杯から4杯分のカフェインをカプセルで飲んだ後、カフェインの効果が現れるタイミングで100メートルを走り、タイムを計測しました。
その結果スタート直後の加速力が増し、0.1秒以上タイムが縮まりました。
13人の選手で実験しているので、効果はほぼ確実です。
つまり短距離でもタイムが縮まるほど効果があるのです。
カフェインはコーヒーだけでなく、緑茶にも含まれます。
日本人は、昔から緑茶をよく飲んでいたので、知らず知らずのうちに体力を増強する方法を実践していたのかもしれません。
考えてみれば、コーヒーが採れる国は、陸上などのスポーツで活躍する選手が多い国であることが多いです。
この記事を読んで、スポーツをする際に、カフェインを摂取してみようと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、カフェインの摂り過ぎにはご注意ください。
エナジードリンクを立て続けに数本飲んで、死亡した事例も報告されています。
摂取する場合は、実験のように、コーヒー数杯にとどめておきましょう。