ちょっと驚くニュースが入ってきました。
アメリカ(U.S.A)のローレンス・リバモア国立研究所で、レーザー核融合で、投入したエネルギーを上回る、エネルギー出力が得られたというニュースです。
まず、核融合は、この世に存在する原子が誕生してきたのと同じ過程を再現します。
つまり、はじめは水素など原審番号の若い物質しかこの世に存在しませんでしたが、そこに宇宙空間で莫大なエネルギーが投入されることにより、次々と次の原子番号にあたる物質が生み出されてきたのです。
これを地球上でレーザーを1点に照射することで、高温高圧の状態を作り出すことによって再現します。
レーザーを照射することで、例えば水素をヘリウムに変質させます。
このとき、次のヘリウムの原子核ができる時に生み出されるのが、核融合エネルギーです。
通常の原子力発電所は核分裂エネルギー利用しています。
嫌な例えになってしまいますが、核分裂エネルギーを利用したものが原子爆弾で、核融合エネルギーを利用したものが水素爆弾です。
通常、水素爆弾は、原子爆弾よりも格段に破壊力があります。
核融合エネルギーによって生み出されるエネルギーは莫大なものなのです。
今回、レーザー核融合によって、投入したエネルギーよりも多くのエネルギーが出力されたものです。
投入したエネルギーの約1.5倍のエネルギーが得られたことになります。
まだ、実験段階ですので電力などで直ぐに利用できる状況にはありませんが、そのうちエネルギーとして利用できるようになるかもしれません。
このような技術が開発されつつある時期に、旧型の原子力発電所を建設しようとしていることは、技術的に見ても遅れているように見えます。
時代遅れになったからといって、すぐに廃炉できるわけではないことはご承知のとおりです。