人間のような回答をしてくれるとChatGPT(チャット・ジー・ピー・ティー)が話題です。
法律実務にも活用できるのではないかと言われています。
実際に弁護士ドットコムが無料法律相談サービスを提供することがわかりました。
これまで、相談のあった約100万件のデータをAIに学習させ、自然な文章で回答させるのです。
コールセンターのチャット機能などを利用したことがある方はご存知かもしれませんが、直ぐに回答が出るのが特徴です。
専門家の場合、回答に時間がどうしてもかかってしまいます。
専門家として回答する以上、間違いがあっては責任問題や信用の問題が生じるからです。
一応の目安として直ぐに回答が知りたい場合は便利かもしれません。
類似の業務を行っている人間として気になるのは法改正についてです。
過去のデータは当時の法律に基づく回答になります。
現在寄せられる相談の場合、現在の法律で回答する必要が出てきます。
修正が必要になるのですが、これについてもそのうち改正法を学習すると自動的に内容を修正するようになるのではないかと思います。
あとは、そこまで行くのにどのぐらい時間がかかるか、時間の問題のような気がします。
ただ、現在は法改正のフォローまでは対応しきれていないようです。
他に、既にWEB上で契約書の自動作成のサービスを提供する企業が出てきていて、これについて法務省が弁護士法に違反する可能性を指摘しています。
同様に、報酬目的で法律事務を行うことは弁護士法に違反する可能性があるため、今回のChatGPTでも当面は無料でサービスを提供するようです。