H3ロケットの打ち上げが失敗してしまいました。
原因はまだよくわかっていません。
一旦は打ち上がりましたが、第2エンジンへの着火が確認できず、破壊信号が送信されました。
このH3ロケットには、地球観測衛星のだいち3号が搭載されていました。
ロケットが破壊されるということは、だいち3合も破壊されてしまうので、また同様の人工衛星を作らなければならないということになります。
だいち3号は、高性能センサを搭載し、広範囲で地表を精密に観測できるのが特徴です。
どのように高性能化というと、白黒の画像データとカラーの画像データを1つのセンサで取得できるのです。
白黒の方は高解像度、カラーの方は低解像度なのですが、両方を合成することで高解像度の画像が生成されます。
土地の形や建物の位置だけでなく、クッキリした画像が得られるため、災害時の建物の状況などもわかるのです。
災害に復興や地理情報の取得に役立てられるはずでした。
現在活躍している観測衛星だいちの後継として、約3倍の分解能を誇ります。
宇宙へのチャレンジというより、今回は実用性のある衛星の打ち上げが目的ですので、影響もより大きいといえます。
イプシロン6号機に加え、H3ロケットの打ち上げも失敗してしまったので、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は製造の委託先も含めて検証が必要になってくると思います。
計画や設計の問題なのか、製造工程の問題なのか多岐にわたる分析が必要になりそうです。