日本でロケットを上手く打ち上げできずにいます。
昨年もイプシロン6号機の打ち上げに失敗しています。
その失敗の原因が特定できたとしてJAXA(宇宙航空開発機構)が文部科学省の会合で報告しました。
原因は燃料タンク内の推進剤とガスを分離させるゴム膜が破れ、推進剤がガス側に漏れていたことが原因で姿勢制御ができなくなっていたというものです。
ゴム膜の破れは打ち上げによるものではなく製造過程で破れていたようです。
そのため、現在開発中のイプシロンSでは設計を変更して打ち上げに臨むようです。
既に打ち上がるロケットは、できているわけですが、打ち上げるたびに、より遠くへ飛ばしたり、積むものを増やしたりと、新型ロケットへのハードルは上がります。
大気圏の外へ飛び出すので強度は確保しなければなりません。
他方で、燃料を積むためには、できるだけ軽く作らなければなりません。
強度と軽さの中でギリギリのラインを攻めなければならないのです。
そのため、設計段階で強度が保てていると思ったけれども、思ったよりも強度がなかったということが起こりうるのです。
しかし、このような問題もクリアしてミサイルを飛ばし続けているのが北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)です。
北朝鮮が飛ばしているのは、ミサイルですが、ロフテッド軌道で打ち上げる場合、実質的にはロケットと同じようなものです。
それだけ北朝鮮のミサイル技術が向上しているということになります。
ロケット技術という点に特化するとしても、日本は後れを取るわけには行きません。