大阪府富田林市の喜志南遺跡から、家や動物や人の形の埴輪、つまり形象埴輪がたくさん出土しました。
破片が多いようですが、1千点を超える数が出土したようです。
時代でいうと5世紀後半のものですが、種類だけで少なくとも、7種類ぐらいはあるようで、これだけいろいろな種類の埴輪が一度に出土するのは珍しいのだそうです。
集落跡である遺跡の中に古墳があることがわかったので、このあたりに有力な権力者がいたのかもしれません。
出土した埴輪は、専門家によれば、大王の祭祀の様子がわかる貴重な資料とのことです。
墓に弔われた人よりも、一緒に埋葬された副葬品に注目が集まっています。
5世紀後半だと日本に仏教が入って来る前ですから、仏式ではなく、従来の儀式に則って埋葬されたのだと思います。
古墳は朝鮮半島と関わりが深いようですが、どちらが先なのかはよくはわかりません。
朝鮮半島からもたらされたものと言い切れるかというと、倭の国支配が古墳のある地域に及んでいて、昔の日本人が築造したとも考えられるからです。
それだけ古くから交流があるという事になります。
任那日本府などがありましたが、日本からすれば昔から馴染みがあるということも言えますし、朝鮮半島の人からすれば、その時代から侵略されてきたということなのかもしれません。
いずれにしても良好な関係を築くに越したことはありません。
韓国では今、日本を超える少子化と年に約2万人を超える国籍離脱者が問題になっています。
両国とも古墳を築くような権力者がいなくなっているということなのでしょうか。