アレルギーの症状をお持ちの方は案外多いのではないでしょうか。
和歌山県立医科大学などの研究チームが、大人の唾液が、赤ちゃんの口に入ることで、アレルギー性疾患の発症リスクが低下する可能性があると発表しました。
もちろん、大人が赤ちゃんの口の中へ唾液を垂らすわけではありません。
大人が舐めたおしゃぶりなどを赤ちゃんにしゃぶらせることにより、唾液が入るといったことを想定しています。
近年アレルギーと細菌の関係が取り沙汰されています。
大人の唾液の中にいる細菌とアレルギー反応に何らかの関係があるのだと思います。
動物の中にも、親から餌をもらったり、親のフンを食べることで必要な細菌や酵素を体の中に取り込む動物もいます。
人間と動物も無関係ではないようで、小さい頃に動物園などへ行き、動物のいる環境の空気を吸った方が、免疫力が上がるということも言われています。
ただ、このようなニュースを聞いて、直ぐに真似するのは待った方が良いかもしれません。
大人の唾液には虫歯のもとになるミュータンス菌などが潜んでいる可能性があります。
親が口に含んだものを赤ちゃんに与えることで、虫歯になる可能性があるのです。
将来のアレルギー性疾患発症リスクの低下可能性と虫歯になる可能性、どちらを取るかと言われると、どちらも取りたくないので難しいところです。
なるべく早くアレルギー性疾患の発症リスクを低下させる菌の存在が特定されることに期待したいと思います。