最低賃金が1002円になりました。

41円引き上げられることになります。

アップするのは良いことなのですが、賃金の交渉について前から疑問に思っていることがあります。

労働団体による交渉です。

団体交渉は法律上も認められている権利なのですが、法律上認められているということで、少しでもあげようと粘るという構図に違和感を感じるのです。

それだけ労働者が虐げられてきたということでもあるのですが、現在の事業者と労働者の関係からこの構図が成り立つのかどうかもっと考えなければならないのではないかと思うのです。

しかし、法律上認められている権利で、労働者を守るものだからという理由で、考える機会が奪われているように感じてしまうのです。

労働者として働いてきた期間の方が長いので、賃上げされれば嬉しいのはわかります。

ただ、頑張って上げさせるという綱引きの関係にはないようにも思うのです。

つまり、収益が上がっていなければ、無理に経営者に賃金を上げさせてもせ俺は会社を危うくするだけです。

会社の財務内容が良くないから、同じ労働でも安い賃金で働けと考えているわけではないと思うのです。

条件が納得できないなら転職ということも含め、もっと多角的に検討すべき問題なのだと思います。

企業側jも転職させないために、より高い賃金を提示するにしても、無い袖は振れないのです。

どんな仕事なら利益が上がるのかということと、どのような仕事ならより高い報酬を得られるのかは、密接な関係があります。

それらを合わせて議論できる場が無いまま交渉が行われていないか、改めて考え直す必要があるのかも知れません。

決して賃金を上げなくて良いという意味ではありません。