OECD(経済協力開発機構)の調査で、日本は先進国の中で最も睡眠時間が短いことがわかりました。

日本人の平均睡眠時間は7時間22分で33カ国の中で最も短いのです。

7時間以上と聞いて短いの?と思ってしまうところが、既に感覚がズレているのかもしれません。

最も長い南アフリカは9時間13分となっています。

特に日本人の睡眠時間が短いことが顕著なのは女性で、日本人女性の約40%が6時間以下の睡眠時間であることがわかりました。

睡眠時間が6時間未満の人は日本人男性でも37.5%いるので、男性の割合も決して少ないわけではありません

睡眠中は、日中活動した記憶の整理が行われたり、体の修復が行われることが知られています。

認知症の原因と言われている脳内のアミロイドβたんぱくも、睡眠をとることにより効率的に脳内から排出されると言われています。

そういえば、昔に比べ認知症になる人が増えている気がします。

医学の進歩により寿命が伸びているせいかと思っていましたが、必ずしもそうではないのかもしれません。

24時間営業の店が出てきたり、日本人の活動時間は伸びて、睡眠時間は減っていると思います。

睡眠時間が減っていることと認知症の増加には関係があるのかもしれません。

認知症にならなくても、睡眠時間が減ったことにより心身のリセットが上手く行かないと、更に眠れなくなるという悪循環があるのだと思います。

そう言えば、外国人が不思議がる風景に、日本人の電車の中での居眠りがありますが、睡眠不足が原因なのかもしれません。

睡眠不足の状態は、日中の活動能力の低下にもつながるので、企業も個人の問題として放置するべきではないのだと思います。