京都アニメーションの第1スタジオに放火した容疑者の公判が始まろうとしています。
2019年7月に、そこで働いていた36人の方が亡くなっています。
逃げ場なく、火に包まれた犯行の残忍さや、短絡的な犯行と被害の大きさに、日本だけでなく世界からも悲しみの声が寄せられました。
世界で人気のある日本のアニメーションを支えていたスタッフがこのような亡くなり方をしなければならなかったのは本当にやりきれない気がします。
自分の作品を盗用されたと思ったことが、容疑者の犯行動機です。
盗用に関する事実関係の調査は必要ですが、容疑者の思い込みである可能性が高いように思います。
現場での状況から容疑者の犯行には間違いないと思うので、後は精神鑑定を含め、容疑者に責任能力があるなら罪を償ってほしいと思います。
この事件と直接関係はありませんが、今年9月で関東大震災から100年が経ちます。
地震時に、関東近郊で朝鮮人による暴動だというデマが広がり、多くの朝鮮人が関東近郊で虐殺されたのではないかと言われています。
私は、京都アニメーションの現場で亡くなられた方の数と同様の規模の数の朝鮮人が関東近郊各地で死傷させられた可能性が非常に高いと考えています。
今と利用できるメディアが異なるということは考慮しなければなりませんが、地震による被害であることがわからなかった情報弱者による思い込みが原因と言って良いと思います。
政府は、事実関係を把握できる資料が残っていないとしていますが、意図的に隠蔽されてきたというのが、実際のところではないでしょうか。
資料が残っていないということは、このような行為が行われていたとしても、行為者がきちんと罰せられていない可能性があるということでもあります。
在日朝鮮人の3世やそれ以降の人達も日本社会に増えている中で、改めて事実を明らかにしようという動きが出てくるのは自然なことです。
ただ、純粋な日本人の中にもこの問題について、事実を明らかにすべきと考えている人は増えている気がします。
私もそのうちの1人です。
京都アニメーションのスタッフと関東大震災で死傷させられた朝鮮人との間に何ら違いはありません。
その韓国で日本のアニメーションが作られる時代になってきています。
改めて、思い込みではなく事実関係をきちんと把握することが重要なのだと再認識したいと思います。
そのためには、日韓関係が修復されつつある現在、反日感情を煽りかねない事実を調査することは必ずしも良いことだけではないかもしれませんが、お互いの信頼関係を取り戻すためにも必要なことなのだと思います。