楽天グループが、楽天銀行の株の一部を売却し、700億円規模の資金を調達すると発表しました。

携帯電話事業の難航から、社債の償還の原資に充てるようです。

楽天については、三木谷社長を個人攻撃する人が多く、個人に対する批判と経営批判がごっちゃになっている感があります。

私は、三木谷さんの人となりは存じ上げておりません。

一緒に働いていたら嫌いになっていたのかもしれません。

しかし、自社で発行している社債の償還期限を迎えるので、事業の株式の一部を売却して資金を作ることの何がいけないのでしょうか。

携帯電話事業が上手く行っていないというのはわかります。

様々な意見が飛び交うように、業界の実態がわかっていなかったのかもしれません。

それでも、経営者は成功や失敗を繰り返しながら事業を成長させていきます。

当事者として、楽天銀行の従業員や株主が、批判するのは仕方ないと思います。

それ以外に、部外者が「終わっている」「終わっている」とくり返し言うのは、営業妨害に近いのではないかと思います。

事業経験のある人からすると、財務内容が厳しいと感じるのはわかります。

事実であっても、余命が少ない人に、この人もうすぐ死にますと言うのは、良識を疑われます。

言論が自由であっても、この手の言論を、何でも風評で済ますような風潮は良くないと思います。

嫌なら、その会社のサービスを利用しなければ良いだけです。

事業分析やどのような判断をすべきなのかといった、もう少し生産的な議論が出来ないものでしょうか。

プレイヤーが減ることは、今の日本経済にとって良いことではありません。

サービスの選択肢が多いというのは、消費者にとっても決して損ではないと思うのです。