高エネルギー加速器研究所が、科学の面白さを知ってもらうために「チョコレイト・サイエンス」なる講座を開設していることをネットの記事で知りました。

チョコレートは溶かして単に冷やしたものと、いったん25度まで下げてそのあと32度まで上げてから冷やしたもので美味しさが変わるのだそうです。

チョコレートはカカオと油脂の結晶のようなものなので、結晶の構造が変われば味も変わるのです。

考えてみれば加速器は素粒子などを研究するためのもので、チョコレートだって素粒子から構成される原子によってできている分子の作り出す結晶です。

一般の人に向けた科学講座ですが、高エネルギー加速器研究所だけでなく、チョコレートの物理特性をまじめに研究している物理学者もいます。

たまには身近な食品や調理法を科学的にとらえてみるのも良いかもしれません。

反対に科学的な知見を得るために身近な食品と向き合うというのも良いと思います。

そこを狙っての科学講座だと思いますが、最後はおいしく食べられるというのも魅力です。

カカオ成分が多く、カカオポリフェノールの含有量が多いチョコレートは、血管にも良い効果があることが知られています。

医食同源ということが言われますが、チョコレートを研究することで健康とおいしさの両方を追求できるかもしれません。

大学にチョコレート学科ができる日がやってくるかもしれません。

チョコレートは高カロリーの食品ですが、そこは高エネルギーによる研究とかかっているのでしょうか。