270万年前のクジラの化石が、白神山地の麓、秋田県能代市で発見されました。

地質調査をしていた信州大学理学部の山田桂教授らが発見しました。

発掘にお金がかかるので、現在、大手クラウドファンディングサイトREADYFOR(レディーフォー)で寄付を募っています。

目標金額320万円に対し、この記事を書いている時点で、目標額の約半分を少し超えたたぐらいです。

リターン(返礼)は金額に応じ、報告会への参加や発掘見学など様々ですが、お金に余裕がある方は寄付をご検討ください。(※2024年6月2日追記:目標金額を達成したことを確認しました。ご協力ありがとうございました。)

READYFOR(レディフォー)というクラウドファンディングサイトの検索画面で「大発掘プロジェクト」と検索すると、山田教授のプロジェクトが表示されます。(他のプロジェクトも表示されますが)

化石はヒゲクジラと見られていますが、まだ全体が発掘できているわけではないので、詳細については、これから解明が進みます。

このクジラの化石を発掘することで、クジラの大型化の原因の解明が進む可能性があります。

お金がかかる理由としては、場所が白神山地の麓であることや現場の立地条件などから重機が入ることが難しく、クジラの下顎など大きな化石を運び出すための人件費や機材の購入で必要になるのです。

日本学術振興会の研究費などを申請することも考えられますが、山田教授の専門は古生物学で、1ミリに満たない貝形虫の化石を研究することで昔の地球の状態を探るというのが専門です。

今回たまたまクジラの化石を見つけてしまったため、専門外のクジラの化石の発掘では科学研究費を申請することができないのです。

専門でない先生が発掘して大丈夫なのかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そこは福井県立恐竜博物館副館長の一島啓人博士の協力など、専門の人の協力も得て発掘作業が進められます。

既に一部は発掘されていますから、放って置くと風化してしまいます。

なんせ外ですので。

発掘が進めば、同時代の他の化石が発見される可能性もあります。

夢がありますね。

まずは化石の保存が優先されます。