小中学校でも、タブレットなどが配布され、デジタル学習が導入され始めています。

富山大学の調査チームが、デジタル学習に関する調査結果を公表しました。

調査結果では、デジタル学習は紙に比べて集中しにくく、目にも負担が大きいという結果が出ました。

2022年4月に富山大学の医学部と薬学部の学生989人を対象にアンケートが行われました。

紙とデジタル双方の「わかりやすさ」「記憶」「集中」「目の疲労」の4項目について尋ね、344人から回答を得ました。

結果は、「わかりやすさ」については紙とデジタルで差はありませんでした。

「記憶」「集中」については、紙が良いが約75%で、デジタルが良いは約6%でした。

「目の疲労」については約85%がデジタルの方が悪いと回答しています。

調査結果は、私がデジタル機器を使っている実感とも一致するように思います。

ここからは個人的な感想です。

別のページを参照したり、めくってみるという、全体の構造を把握するのは、紙の方が行いやすいと思います。

一方デジタル機器のメリットとしては、テキストの種類にもよりますが、検索の利便性が高いことが挙げられます。

キーワードが検索できるテキストなら、形式的に特定の言葉をテキストの中から検索することができます。

デジタルテキストの中には、ページという概念が存在しないものもあり、紙のテキストであれば可能なページ間の参照も、しにくいものがあります。

デメリットとしては、紙の場合、保管に場所を取ります。

デジタルの場合、機器にもよりますが、液晶は見続けると目に負担がかかります。

総合的に考えると、学習のためのテキストとしては、未だに紙に分がありそうです。