来年2025年秋のNHKテレビ小説で、小泉八雲の妻、小泉セツ(節子)が主人公の「ばけばけ」が放送されることに決まったそうです。

小泉八雲ことラフカディオ・ハーンは、外国人でしたが、日本の怪談を執筆した異色の文学者です。

後に日本国籍を取得しています。

その小泉八雲が、初めて日本を訪れた時、日本の家庭で子供が大切にされているのを見て驚いたということが伝えられています。

しかし、最近、実の親や親とつき合っているパートナーによって虐待されるなど、子供を虐待する事案が多数発生するようになっています。

児童相談所などが対応に当たることもありますが、実態を上手く把握できずに子供が命を落としてしまうケースも出てきています。

刑事裁判でも、親やそのパートナーの責任が追及されることもありますが、裁判手続上、虐待を上手く立証できずに無罪判決が出てしまうこともあります。

子供にとっては、身近な大人が加害者であるという、怪談以上に悲劇的な状況が存在しています。

日本がそれほど裕福ではなかった明治の頃ですら、外国人が見て驚くほど子供が大切にされていたということをもう一度思い出す必要があるのかもしれません。

虐待自体は、弱者や他者への共感の欠如から生まれるように思います。

虐待を受けていた子供が、自分が親になった時に虐待してしまうということもよく耳にします。

想像力によって負の連鎖を断ち切らなければなりません。

現在虐待している人には、ぜひ大化けしてもらいたいと思います。