ホンダ(本田技研工業)が50CC以下のバイクの製造を終了するそうです。
高いバイクよりも、価格の安いバイクなら売れそうな気もしますが、いわゆる原付きの販売は低迷しているようです。
もともとバイクに乗る中心だった若い世代が減っていることや、電動アシスト付き自転車の普及もあり、電動自転車と原付きの境界も曖昧になっていました。
これに加え、来年排ガス規制が実施されることもあり、生産終了となるようです。
原付きなら高齢者も乗れそうな気がしますが、危ないといえば危ないですし、これから需要が増えるのは高速で長距離移動するものよりも、電動車いすのようなもっと歩行の代わりに役立つようなものなのかもしれません。
高齢者が増えるから楽に移動したいという需要もあると思いますが、健康志向から逆に体を使った方が良いと考える人も増えているのかもしれません。
車(自動車)については高齢者によるアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故などが問題になっていますが、原動機付自転車なら、実害はもう少し少なそうなそうな気もします。
ただ、乗りやすいということは、盗まれやすいということにもつながっていくので、利便のために盗まれないように注意しなければならないというのも面倒な気がします。
そのうえ盗まれた時の経済的なダメージは自転車の比ではありません。
これから公共交通機関として、自動運転の自動車の運行も始まることを考えると、バイクは趣味で乗るものとなっていくのかもしれません。
移動手段としての原付きが消えるにしても、配達などでよく見かけたカブが消えるというのは感慨深いものがあります。
人口動態などによって、販売台数は減っているのだとは思いましたが、1986年のピーク時に比べ200万台以上も減っているとは思いませんでした。
これでは生産終了もやむを得ないと思います。
ただ、メーカーとしてのホンダは早くからホンダジェットなど次の柱になる分野に進出していますので、メーカーとしては、これからも別の分野で新製品を出し続けると思います。