大人になるまで、ほとんど大病をしたことがありませんでした。

そのため入院したこともなく、病院で薬をもらうといえば風邪ぐらいで、処方薬を購入した記憶もほとんどありません。

数年前に、大きな病院で処方箋をもらう機会がありました。

病院内で薬も出ていたので、病院に薬があるのがわかります。

処方箋で調剤薬局で薬を購入することは街で見かけていたためわかりますが、病院内に薬があるのはわかっていたので、薬はどこで買えますか、つまりどこの窓口へ行けばよいかを病院の人に聞きました。

どこでも好きな調剤薬局で買えばよいという答えが返ってきました。

話が噛み合っていないことにすぐに気づきましたが、つまり、こういうことだと思います。

病院内に薬はあるが、処方箋の分については、病院内の薬は治療の患者さんの分だけで在庫の管理や調剤処理が大変なので、外部の調剤薬局で購入してくださいということだと思います。

一度経験すれば何でもないことなのですが、こういうことが病院を利用した経験が少ないとわからないのです。

病院によっても異なるのですが、薬局の種類としては、病院の敷地内にはあるけれども、病院の経営者と事業主が異なる「門内薬局」、経営主体が同じ「院内薬局」、病院の外にあり事業主も異なっていて、病院の前などにある「門前薬局」、病院の場所と特に関係のない「一般薬局」(調剤薬局)、処方箋を扱っていない薬局があります。

料金も若干異なります。

大きな病院で薬があっても、病院内の調剤部門があるだけで薬局としては機能していない所が多いということです。

私は、通っていた病院に院内薬局があるものだと思っていたというわけです。

現在、院内薬局がある病院は少ないのだそうです。

病院内に薬局があっても、それは門内薬局であることが多いようです。

これは、医薬分業という厚生労働省の方針を反映しています。

その後も、処方箋に期限があることを知りました。

考えてみれば、医師の診断に基づき薬が処方されるわけですから、だいぶ前の診断ではあまり意味がありません。

処方箋の有効期限は意外に短いのです。

調剤薬局に夏休みがある場合はご注意ください。

多くの人が、このような経験により、普通に薬を購入するようになっていくのだと思います。

給与が見合わないことなどから、病院内の薬剤師や看護師の数が減ってきています。

医療機関のタイプや自分の病状によって、どのように利用するのかについても知ることが重要になっています。

医療関係者の負担を減らし、スムーズな受診を目指しましょう。