特殊詐欺の被害が後を絶ちません。

オレオレ詐欺などと呼ばれましたが、現在は「オレオレ」という手口は減ってしまっていて、公的機関、特に警察関係者を装う手口が増えています。

最近も、宮城県で、だまされたふり作戦に協力してくださいと言われ、警察に協力しているつもりが、お金をだまし取られるという被害が出てしまいました。

警察関係者を名乗る者からの電話の後、実際に株で損失が出たのでお金が必要という電話があったため、被害にあった女性は、特殊詐欺であることはわかっていたものの、以前連絡のあった警察官役の男に電話してしまいました。

この警察官役の男は、「騙されたふりをしてお金を渡してください。お金は警察が後で支払います。」と言い、女性は言われるままに、お金を宅配便で送ってしまいました。

警察が捜査に協力することを依頼するということは、ありえますが、多額の現金を立て替えるように要求することはあり得ません。

この他にも、ターゲットになった人の情報が、犯罪に使われたので捜査に協力してほしいなどの電話がかかってくることがあります。

カードの不正使用の捜査などの名目で、カードを調べさせてほしいといった依頼やカード情報を確認させてほしいなどの電話は、特殊詐欺である可能性が高いです。

不信かどうかにかかわらず、電話発信者の電話番号を含めた本人確認(どこの組織の何という人か、その人が実在するか)を行いましょう。

現金だけでなく、クレジットカードやキャッシュカードについては、現物はもちろん、これらのカードの情報についても他人に渡さないようにしましょう。

普段はカード情報を伝えてはいけないとわかっていても、ついしゃべってしまいそうな設定を犯人グループは考えてきます。

無理に見破る必要はありません。

直ぐに伝えず、一旦思いとどまるということが重要になります。