NHKの国際放送で、外部スタッフとして放送の内容を伝えていた中国(中華人民共和国)籍の男性が、一部放送内容と異なり、尖閣諸島を中国の領土と発言したことが問題になっていました。

問題は、尖閣諸島がどちらの領土かという問題だけではなく、さらに放送内容と異なる内容を発言してよいかという問題もあります。

こちらは担当職員としての職責の問題です。

さらに、この中国籍の男性スタッフの男性のように、日本が、中国人から自国の領土を侵略する国ととらえられているという現状です。

この男性スタッフが、中国のSNSである微博で、今回の自分の発言に対する日本の対応に対する投稿には、6千を超える「いいね!」が付けられたのです。

これは中国側の反日教育の影響ももちろんあります。

それに加え、領土に関する教育についても、現在紛争となっている地域については自国の領土であると教育されているということになります。

それは、反対に日本でも同様で、日本だけに客観性があるとは限りません。

ただ、両方の言い分を聞いたうえで、相手の国の領土ということは難しいといってよい地域も存在します。

尖閣諸島の問題に限らず、日本と中国の間では、いまだに日本は中国に侵略した国という捉えられ方を払しょくできていないということでもあります。

紛争地域についての当面の侵入は禁止し、そのうえで、お互いの教育を変えていく必要があるのだと思います。

不法侵入者に対して自虐史観から隙を見せることが得策とは思えませんし、反対に頼まれてもいない他国民の解放を大義名分にすべきとも思えません。

当事国が、不法な侵入はしないことが現在の国際法上のルールであるということを確認し、それがお互いの安全保障にもつながり、将来の友好関係にもつながると教育する方向に転換していく必要があるのだと思います。

過去と未来をつなぐ線上に、現在の教育があるのかどうかを今一度見直す必要があるのだと思います。