米不足で令和の米騒動となっていました。
新米が出回る季節なので、新米が出るから大丈夫と言われながら、なかなかコメ不足が解消される様子はありませんでした。
何より米価が上がってしまったことが気になります。
農家自身も新米の刈り取りが進めば大丈夫とコメントする人もいますが、コメの流通業界の人も、なぜかお店に並ぶ品物が増えないと首をかしげる始末です。
当然、備蓄米を放出しろという意見も出てきます。
これについては、備蓄米が市場の米価に与える影響を考えて、簡単には市場には流さないようです。
備蓄米については大体5年ぐらいを目処に、古くなった米から家畜などの飼料として売却されているようです。
一方新米の方は、国の減反政策とも相まって、これまでの農家の認識や、米の流通業者の認識とは異なる状況が生まれてしまっているようです。
つまり、米農家や作付け面積が減っていて、普段は問題ないように見えて、今回のようにトラブルがあると米不足に陥ってしまう状況が構造的に出来上がってしまっているようなのです。
安定供給が難しくなっている前兆なのかもしれません。
気候変動などにより、おいしいお米がとれる地域にも変化が見られます。
少しでも気候変動を減らす努力や、おいしいお米がとれる地域に生産を移す必要が出てくるなど、単なる減反政策だけで対応できる問題ではなくなってきています。
米の生産者に、品種改良や生育させるための工夫が必要とされるように、生産方針を決める国の政策にも、更なる改善や工夫が必要とされています。
その辺の考え方の違いは、補助金の付け方1つをとっても違ってきます。