イラン(イラン・イスラム共和国)が人工衛星の打ち上げに成功したことを発表しました。
イラン革命防衛隊が開発したものです。
一方、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の金正恩総書記長が、核兵器の原料を生産するウラン濃縮施設を視察したと朝鮮中央通信が伝えています。
このニュース一見無関係に見えますが、かなり関連していると思います。
どちらの国も核開発を進めていて、IAEA(国際原子力機関)からの監視が強化されています。
更に、イランは弾道ミサイルをロシア(ロシア連邦)に提供するなど、ロシアへの武器の供与が問題になっています。
北朝鮮も、ロシアとの関係を深め、ウクライナとロシアの戦争に北朝鮮製の武器が使用されていることが確認されています。
そして、イランと北朝鮮の間にも武器を売買するルートが存在しています。
ということは、宇宙開発のように見えるイランのミサイル技術に加え、そのロケットに核弾頭を積めば核ミサイルになり、イランによって使用される可能性だけでなく、他国へ流通する可能性も出てくるのです。
自前の核弾頭を積む可能性もありますし、北朝鮮製の核弾頭が搭載される可能性も出てきます。
つまり西側諸国が制裁を強める中、ロシア、イラン、北朝鮮は、それぞれに核開発を進め、武器を融通し合う関係を強化していることになります。
その矛先は、ウクライナやイスラエル(イスラエル共和国)だけでなく、それそれの同盟国にも向かうことになります。
日本にとっても、単に海外の出来事ということではなく、ベラルーシ(ベラルーシ共和国)での邦人の身柄拘束やロシア軍機による日本上空の領空侵犯など、決して対岸の火事ではなくなってきています。