高齢者ドライバーによる逆走やブレーキとアクセルの踏み間違いなどが、起こっています。

必ずしも認知症とは限りませんが、認知症のような症状が出ていて、これらの事故を起こす人もいます。

警視庁管内では、現在75歳以上の運転手に認知機能検査が義務付けられています。

この検査が義務付けられた2009年から昨年までの合格率の平均が97.6パーセントであることがわかりました。

落ちる人がほとんどいない検査に意味があるのか疑問が残るところですが、年を取ると認知症だけでなく様々な機能が低下します。

一般に高齢者は若い人よりも暗く見えていて、視野も狭くなる傾向にあります。

物によくぶつかるようになるのは、視野が狭くなっているからです。

これが家の中の物で、ぶつけるのが自分の足ならまだ痛いで済みます。

外で、ぶつけるのが車で、人にぶつかるというのでは立派な人身事故になってしまいます。

認知機能検査に合格したことを、自分もまだまだ若いと考えるようでは年を取った証拠ぐらいに思う方が良いのではないかと思います。

そうはいっても自分がもっと年を取った場合に、自主的に運転免許を返納できるか、なかなか自信が持てません。

人が事故を起こすのを見ても、自分は大丈夫と考えがちです。

高齢者でなくても、運転の際、個人的にはヒヤッとした経験はあります。

結局、高齢者になるとこういう場面が増え、これまで大丈夫だった場面でも出てくるということなのだと思います。

さっさと運転免許を返納して、運転に代わる認知症予防の趣味でも持った方が良いのかもしれません。