上野動物園のパンダ、リーリー(オス)とシンシン(メス)が、中国(中華人民共和国)へ返還されます。

以前このブログの記事で書いたようにパンダは立派な外交官です。

その外交官を召還してしまうということは、日本に対する外交を閉ざす方針のようにも見えてしまいます。

ただ、今のところ、そこまで深刻になる必要もなさそうです。

リリーとシンシンは日本に来て13年になります。

パンダ年齢ではなく、この二頭が生まれてから19年ほど経っているようですので、生まれて6年で来日していることになります。

生まれて6年というパンダ年齢は、人間でいうと、ほぼ成人に近い年齢です。

更に、現在の生まれて19年をパンダ年齢に変換すると、ほぼ還暦に近い年齢になります。

ということは、日本で精力的に動ける一生のほぼ主要な時期を過ごし、これから老パンダとしての余生を、故郷の中国で過ごすと捉えた方が良さそうなのです。

現に、和歌山県のパンダや、シャオシャオとレイレイは外交官として召還されていませんので、外交問題と捉えることは正しくなさそうです。

中国でも、日本人のパンダ愛は伝えられていて、返還されたシャンシャンに1年経っても、中国まで会いに来る日本人が後を絶たないというニュースが伝えられています。

アメリカ(U.S.A)やタイ(タイ王国)では、パンダが突然死した例が報告されていて、リーリーやシンシンの健康を気遣って、今のタイミングで召還しても、不思議ではない状況なのです。