ロシア(ロシア連邦)海軍の船、ステレグシチー級フリゲート艦3隻、ドゥブナ級補給艦1隻が、10月5日には対馬沖を南西に航行し、10月7日には与那国島と西表島の間の海域を航行したことがわかりました。

この船は、ロシアでは、沿岸で潜水艦などに対処するコルベットに分類されていますが、アメリカ(U.S.A)では、外洋に出る、通常それよりも大型のフリゲート艦に分類されています。

このフリゲート艦は、ステルス性能を有するとされていて、軽量化が図られていますが、装備としては攻撃力も備えています。

特殊な船であるため、ウクライナとの戦争のために徴兵されたような素人軍人が乗れるような船ではありません。

今年に入って北海道周辺を航行していることが確認されていて、7月にも今回と同じ対馬周辺を航行しているのが確認されています。

ステルス性能を有するといっても、日本近海を航行している場合は、ほぼ海上自衛隊によって捕捉されているようです。

今回も、海上自衛隊のミサイル艇おおたか(海上自衛隊佐世保地方隊、第3ミサイル艇隊所属)、P-1哨戒機(海上自衛隊鹿屋航空基地、第1航空群所属)、同じくP-1哨戒機(海上自衛隊厚木航空基地、第4航空群所属)、P-3C哨戒機(海上自衛隊那覇航空基地、第5航空群所属)によって警戒監視、情報収集が行われたことにより明らかになったものです。

9月23日にも、ロシア軍機、IL38哨戒機による、北海道礼文島付近の領空侵犯に対して、航空自衛隊のF-15Jが、初めてフレアを使用しています。

そのため、日本やアメリカを挑発する意図である可能性もありますが、台湾有事の際には、ロシアも中国(中華人民共和国)に味方するという意図であるのか、そのほかの理由で航行しているのかは不明です。

日本の政権が変わろうとも、ロシアに敵対する立場の国には、威嚇をやめないということだけは言えるようです。

軍事通といわれる石破総理ですが、外交を含む軍事関係にはそれほど精通しているわけでもなさそうです。

アジア版NATOを創設するという構想を提唱していますが、実務レベルの現状を知っている人からは、現実味がないとみられているようです。

その意味では、防衛大臣に中谷氏を据え、日本の防衛の現状を知っている人が防衛大臣になったことは、石破総理のパートナーとしてはよかったのかもしれません。

石破総理の意向を受けてか、中谷防衛大臣は、在日米軍再編に向けて、日米同盟強化のために、アメリカのオースティン国防長官と電話で協議を行いました。