アメリカ(U.S.A)の宇宙開発企業大手スペースXが、宇宙船「スターシップ」の打ち上げ実験を行い、成功しました。

スターシップの1段目のロケットは、スターシップを打ち上げるブースターで、史上最大級のロケットなのでスーパーヘビーと呼ばれています。

今回の実験では、一度打ち上げた、スーパーヘビーを発射台の巨大な箸のような部分でキャッチすることに成功しています。

一度打ち上げたロケットが、そのまま発射台に戻ってくることに成功したのです。

宇宙船や人工衛星の打ち上げには多額の費用がかかるので、ブースター部分のロケットだけでも回収し、再利用できると、コストダウンにつながります。

スペースシャトルのような飛行機型だと、戻ってこられるのはイメージしやすいのですが、ロケットの形そのままのものが、燃料を噴射しながら発射台に戻ってくると、発射の映像を逆回ししているようにも見えてしまいます。

ただ、今回はそれだけ安定して、ロケットを回収することに成功しています。

スペースXは、宇宙旅行を希望している人を待たせたまま、発射実験に失敗するなど、あまりいいニュースがなかったのですが、今回は実験がうまく成功しています。

今回のようにブースター部分を繰り返し使えるようになれば、打ち上げ費用が、コストダウンできるので、宇宙旅行も現実的になってきます。

もちろん、宇宙旅行だけでなく、スターリンクのようなサービスも、もっと身近になってくるはずで、これまでの通信網とは異なる技術で、通信が可能になってくるかもしれません。