政府は、原子力発電所を補助的に活用するという方針から、積極活用へと方針転換しています。

法改正し、建設時は40年だった原発の耐用年数を、最長で60年間運転できるようにしています。

災害や運用の不備、事故などで運転を停止している原発についても順次再稼働を目指しています。

宮城県の女川原発もその1つで、10月29日に再稼働を始めています。

ところが、今日計測機器のトラブルで、原子炉の運転を停止しました。

わかりにくいのは、原子炉の運転=発電ではないことです。

発電するには、原子炉の核分裂反応が臨界に達している必要があります。

今回、女川原発は、原子炉の運転は再開していましたが、発電は臨界に達した後の今日3日に発電を始める予定でした。

そのため、運転は再開したが、発電はできていないまま停止したことになります。

東北電力は、災害などの影響もあり財務内容が悪化していますが、原発の運転再開の批判をかわすためか、一時的な電気料金の割引を発表していました。

しかし、再稼働早々、中性子を計測する機器を原子炉内部に入れようとしたところ、途中で止まってしまい、原子炉を停止せざるを得なくなりました。

事故自体は、物が壊れたなどの事故ではありませんが、運転再開後すぐに停止というのは、いただけません。

電気料金の割引については、正式な割引期間などは発表されていませんでした。

この分だと、割引期間も短くなりそうな気がします。

ちなみに、一時的な割引ではなく、値下げするのは難しいそうです。

電気料金は全国一律ではありませんので、東北電力の管内だけということになりますが、いざというときは電気を融通しあう関係です。

ちなみに福島第一原発は、福島県にありますが、東京電力の設備です。