本日、日本のロケットH3、4号機が、種子島宇宙センターから打ち上げられ、打ち上げに成功しました。
今回のH3、4号機は、防衛省が計画しているXバンド防衛通信のための「きらめき3号」を軌道に投入するという重要な役割がありました。
これが成功したことにより、外国からの人工衛星打ち上げの、依頼獲得にもつながりそうです。
防衛省が計画しているXバンド防衛通信は、自衛隊の部隊の指揮統制など重要な通信に使われる予定で、3機体制での運用が計画されていました。
2機は打ち上げていましたが、H3、1号機の打ち上げ失敗により、3機目は予定がずれ込んでいました。
H3、3号機で打ち上げた人工衛星、「だいち4号」は地球に近い軌道を高速で回っています。
だいち4号は、観測用なので、太陽同期準回帰軌道という軌道を回っています。
太陽同期性=人工衛星の軌道面と太陽方向のなす角度が一定という条件と、準回帰性=一定周期で同じ地点を通るという条件を満たす軌道で、観測データをとるには適しているのです。
人工衛星はただ回っているのではなく、それぞれの役割にあう軌道を回っています。
今回H3、4号機で打ち上げた「きらめき3号」は、だいち4号よりも高度が高い軌道である地球の自転と同じ周期で回る軌道に入るため、地球から見ると、止まって見えることになります。
いわゆる静止衛星というやつです。
つまり、防衛のための通信に使われるので、常に日本の上空にある人工衛星ということになります。
必ずしも、関係があるかどうかは不明ですが、このところ自衛隊の飛行機やヘリコプターの墜落事故が発生しています。
通信網が整備されることにより、少しでもこのような事故が減り、国の防衛にも役立ってほしいものです。