日本一高い山である富士山と、日本一大きな湖である琵琶湖は、一見すると何の関係もないようですが、富士山のある富士宮市と琵琶湖のある近江八幡市は交流を続けてきたのだそうです。
なぜかといえば、大男が近江で地面を掘り、その土で作ったのが富士山であるという昔話があるのだそうです。
その昔話をきっかけに、1957年に近江八幡市の市長や有志が富士山に登って、平和のために琵琶湖の水を奉納したことで交流が始まったようです。
今年、富士山の湧水を琵琶湖へ注ぐという儀式が行われ、34回目を数えることになります。
日本一高い山になるほど出っ張っている部分があるのなら、どこか凹んだ所があるはず、と昔の人は考えたのだと思います。
それで、大男が掘ってできたのが琵琶湖で、その土で富士山ができたと考えたのは面白いと思います。
スケールがでかくていいですね。
富士宮市と近江八幡市は、1967年に夫婦都市となっています。
自治体同士の関係には、姉妹都市というものもありますが、これはアメリカ(U.S.A)のsister cityならって、これを直訳したもののようです。
夫婦都市はそれを超える関係で、富士宮市と近江八幡市は結納を済ませ、婚姻書の調印式まで行ったそうです。
その後、金婚式を迎え、これからも交流が続いて行きます。
最近は、離婚率が高くなっていますので、富士山に登って、琵琶湖を巡る新婚旅行に出て、富士宮市と近江八幡市の関係にあやかるというのもいいかもしれません。