パリ・オリンピックで射撃の混合エアピストルでTシャツ姿で競技を行い「無課金おじさん」として話題になったトルコ(トルコ共和国)のユスフ・ディケチュ選手が来日しています。
ここで「無課金」について説明しておくと、最近WEB上のゲームなどで、課金つまり有料のアイテムを取得したり、有料の装備を装着したりして、お金を使ってゲームを優位に進めようとするプレイヤーがいます。
このような人は、「課金」するプレイヤーです。
これに対して、有料のアイテムなどを使用せず、無料でゲームを楽しむだけのプレイヤーもいます。
このような人は「無課金」のプレイヤーなわけです。
リアルのスポーツ競技でも、例えば射撃であれば、スコープを着けたり、耳の保護具やゴーグルなどを装着する選手がいます。
ディケチュ選手の場合、そのような装備を付けずに、Tシャツ姿でポケットに手を入れながら、射撃する姿が話題になっていました。
見た目は、一般の人が、ちょっと撃ちに来たという出で立ちです。
ただ、腕前は、パリ・オリンピックでは銀メダルです。
それで尚更、「無課金おじさん」と話題になっていました。
素人でも、形から入るタイプは、プロのような道具をそろえたがる人もいます。
日本で言えば、弘法筆を選ばずというタイプでしょうか。
全く、装備に頓着せず、射撃の腕だけで勝負したわけです。
ご本人曰く、脳が装備に気を取られるので、装備を着けるのは好きではないのだそうです。
競技を始めてからずっとこのスタイルでやってきたそうです。
そのディケチュ選手が、栃木県のライフル射撃場で開かれた講習会に講師として参加し、約20人の日本人選手と交流しました。
日本人選手についての印象は、次のオリンピックで自分のライバルになる選手がいると感じたのだそうです。