年末に限らず注意しなければならないのが火災です。
東京都内の火災による死者数が、過去10年で最多になることがわかりました。
出火原因は、
1位がタバコで26%
2位がストーブで13%
ストーブが原因になるもののうち、電気ストーブがそのうちの8割を占めています。
日本では、冬は湿度が下がり、乾燥しがちになります。
加えて、冬型の気圧配置になると、日本海側で雪が降り太平洋側は乾燥し、晴れの日が続くことがあります。
日中は晴れで放射冷却現象により、夜は冷え込むというパターンになりがちです。
そのため、より一層暖房を使用する人が増えます。
晴れが続くこと、乾燥すること、暖房器具を使うことが重なり、火災が増えやすい時期なのです。
更に、昔であれば、火が身近にあったので、取扱いに慣れていて、注意している人も多かったといえると思います。
これが、安全のためにも電気ストーブなど、一見火災が起きにくい暖房器具を使っていると、火が移ってしまうということが予想外で、気づきにくくなっているのではないかと思います。
身近な危険として火をコントロールするという意識がないと、かえって、火災の原因となる行動に無頓着になってしまうのです。
「火の用心、マッチ1本火事の元」と言いましたが、現在日常生活でマッチを使うことは減っています。
その代わり、日常生活で使用するマッチに代わる技術はすべて、火災につながっても不思議はないと考えた方がよさそうです。