東京都内の予備校ニチガクが突然閉鎖され、債務整理の手続きを進めていることがわかりました。
当然、生徒は戸惑っています。
授権直前に予備校閉鎖というのは、生徒としてはかなり動揺すると思います。
閉鎖直前に多額の授業料を振り込んでしまった生徒もいますので、経済的な影響も出てきます。
経営者としては、判断が難しいと思います。
確かに取り込み詐欺的なことが行われることもありますが、営業をあきらめれば、すぐに倒産してしまいますし、粘ってダメだった時は、詐欺のようになってしまうからです。
このような状況に、学習塾業界も放ってはおけないと、救済に乗り出すところも出てきています。
以前、エステ業界でも同様の問題が生じたことがあります。
利用券などを事前に販売したまま、倒産してしまったのです。
利用券を事前に購入してしまった人がいるため、他のお店が、それを使ってサービスが受けられるように救済に乗り出したのです。
企業側としては新たなお客さんが得られるメリットや、イメージアップにつながるなどのメリットもあります。
もちろん善意に基づく部分もあると思います。
中には、生徒だけでなく、講師側の転職相談に乗り出すところも出てきているようです。
ただ、受験産業の場合少し異なる事情が存在します。
それは、救済のためにフォローした生徒が合格し、それまで授業を受けていた生え抜きの生徒が不合格になった場合、受験生側にも塾側にも、かなり複雑な感情が残るところです。
ただ、今は緊急時ですから、その辺にはあえて触れず、ベストを尽くして結果を受け入れるという覚悟で臨んでもらいたいと思います。