日本将棋連盟が、2024年の獲得賞金ベスト10を発表しました。

藤井聡太さんが、七冠のタイトルを保有していて、1億7556万円で3年連続で1位となりました。

決して少なくない額ですが、スポーツ選手などに比べると、賞金額が少なく感じます。

能力的なことから言えば、藤井さんの場合、ずば抜けているということもあり、もっと稼げてもよいのではないかと思ってしまいます。

将棋の場合、獲得賞金が、思ったより多くないというだけでなく、対局以外のCMの出演料なども、あまり稼げないのではないかと思います。

思い返してみても、プロ棋士が出演するCMというのが少ない気がします。

思い浮かぶのは、棋士の能力とはあまり関係がないものばかりです。

プロ棋士の能力と関連するから売れそうというより、将棋ファンをターゲットに年配の方に訴求する商品やサービスが多かったように思います。

関係ありそうといえば、KUMONぐらいでしょうか。

対局の多さや、普段の研究が必要なことなどを考えると、決してプロスポーツの選手より楽ということはないと思います。

ホームラン級の一手でも、素人目にはよくわからないというのも理由なのかもしれません。

観客動員などがしにくい競技であるため、デジタル技術を使って、これまでとは違った伝え方をすることも有効かもしれません。

これまでも対局番組などでは、リアルタイムで解説がなされていますが、詳しい人向けという感じがぬぐえません。

例えばCG技術により、3D化してみたり、どういう意味がある一手なのか、より詳しく解説するなどすれば、さらに楽しめるのではないかと思います。

ただ、第一線のプロレベルになると解説する方も、意図を図りかねる一手もあると思うので、終盤でないと、解説しにくいということはあるかもしれません。

将棋連盟もグッズの売り上げなどで満足することなく、もっと評価されてもよい能力なのだということをアピールしてもよい気がします。

個人的には、ゴルフがうまいというのも素晴らしい能力だと思いますが、勝負に偶然が作用する部分もあると思います。

将棋の場合は、偶然の要素が少なく、リスタートしにくい競技であることを考えると、プロ棋士は金銭的にももっと報われてよい職業なのではないかと思います。