カシオ計算機株式会社が、電子辞書の新規開発をやめることを発表しました。
スマートフォンやPCでの辞書検索や翻訳など様々なサービスが利用できるので、需要が減ってしまったのだと思います。
ネットの辞書で「電子辞書」が何なのか調べる時代が来るかもしれません。
紙の辞書に対し、電子辞書も一定の役割がありました。
使い慣れた人にとっては、調べた言葉をストックして、自分だけのオリジナルリストを作れることに利便性を感じていた人も多かったのではないかと思います。
ニーズがあれば様々な機能も開発されるようになります。
当初は、紙の辞書の代わりに、言葉を検索できるだけでしたが、英和辞典だけでなく、英和の日本語の意味から国語の辞書へと横断検索できる機能なども開発されていました。
競争が激しくなると、どれだけコンテンツを備えているかも電子辞書選びのポイントになり、100を超えるコンテンツが初めから利用できるのも普通になっていました。
今考えれば、継続的な利用料金は取られないもののサブスクの奔りのような感じがします。
スマートフォンやPCがあれば、不必要な感じがしますが、スマートフォンでは勉強の最中に余計なことを始めてしまうので、他のことができない電子辞書の方が良いという人も、学習者の中にはいるのではないかと思います。
ただ、辞書としての機能だけに単体で機械を作るというのも、非効率な気がします。
一部の人の贅沢品としてはあってもよい気がします。
カシオでも新製品は開発しませんが、現行製品については需要に応じて生産を継続するようです。