気になるニュースが入ってきました。
染色体のテロメアと呼ばれる部分が短くなるため皮膚や血液や様々な臓器に症状が出る先天性角化不全症という難病があります。
この病気に対する遺伝子療の方法をアメリカの企業が医学誌に発表しました。
遺伝子治療によりテロメアを伸ばすことに成功したようなのです。
この病気で造血能力が落ちた患者の場合、骨髄移植を選択する人もいました。
この病気は骨髄以外の他のところへも症状が出る病気ですので、骨髄移植の場合、合併症の発症がネックになっていました。
遺伝子治療により、テロメアを伸ばすことができれば、根本的な治療につながります。
約100万人に1人しかかからない難病ですので、あまり関係ないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、テロメアは、細胞分裂のたびに短くなるといわれていて、寿命にかかわるということが知られています。
つまり、テロメアを伸ばすことができるということは、寿命を延ばすことができるようになる可能性が出てきているということになります。
しかし、このような病気の治療法と、寿命が延ばす方法が、同時並行的に明らかになってきているのです。
ただし、今のところテロメアの長さを正常な長さまで伸ばすことに成功しているということなので、寿命が伸ばせるかどうかはこれからの研究次第ということになりそうです。
アンチエイジングが、注目されていますが、寿命が延びても決して若返るわけではありません。
しかし、アンチエイジングの分野でも研究は進んでいますので、若返る方法も、これから徐々に見つかってくるのではないかと思います。