日本の空港で、入国審査と税関検査を同時済ますことができるサービスが提供されるようになります。

「共同キオスク」と呼ばれる情報端末により可能になります。

共同キオスクは、入管手続きや税関手続きで必要な、旅券、顔写真、申告情報等を同時に提供できる情報端末で、空港の航空券の発券端末のような形をしています。

利用者は、事前にVisit Japan Web(ビジット・ジャパン・ウェブ)
に登録して、QRコードを取得しておく必要があります。

これまでは、入国審査や税関検査でそれぞれ、顔認証やパスポートを提示する必要がありました。

これが、事前にQRコードを取得し、空港で共同キオスクで読み取らせ、顔認証を済ますことで、日本人ならウォークスルーゲート(設置されていないターミナルでは顔認証ゲート)を立ち止まることなく通過でき、外国人の場合であれば、共同キオスク利用者の専用ブースで入国手続きを済ませることができるようになります。

海外からの入国者が多い時期は、混雑緩和に役立つのではないかと思います。

過度の期待は禁物で、運用する側は、これまでより30分ぐらい時間が短縮できれば合格と考えているようです。

円安で、海外からの旅行客が増えているので追い風にはなりそうです。

ただ、旅行会社などを利用していない個人の旅行客の中には、まだこのサービスを知らない人も多いと思うので、早く知ってもらいたいと思います。

羽田空港と関西空港ではすで実証実験での運用が始まっていて、4月1日から正式運用が開始します。

4月7日からは成田空港第3ターミナルで運用が始まります。

これ以外の空港でも順次利用可能な空港が拡大していく予定です。