台湾の緊張状態が高まっています。
それに伴い、日本の尖閣諸島での中国(中華人民共和国)の動きが活発になっています。
尖閣諸島にある久場島の沖で、空母「遼寧」が戦闘機の離発着訓練を行いました。
台湾だけでなく、アメリカ(U.S.A)や日本への挑発的な行動ととることもできます。
一方で、中国経済の事情や、トランプ政権との関税交渉の必要もあり、日本への歩み寄りの姿勢も見せています。
中国経済は、現在下降気味ですので、日本にもある程度歩み寄らなければならないのです。
そのこともあってか、日本の排他的経済水域(EEZ)内である与那国島南方沖に設置されていた中国のブイが撤去されました。
それだけでなく、福島第一原発の事故の処理水の海洋放出を巡って、日本の水産物の輸入停止措置が取られていましたが、輸入の再開に向けて日本側と合意に至ったのです。
一方、アメリカトランプ政権は関税交渉で合意した内容に、中国側が違反したと非難しています。
何を意味するか詳しいことはわかっていません。
レアアースの輸出再開のことである可能性があります。
中国側の輸出再開のための手続きが遅れているからです。
レアアースについては、日本も輸出規制の対象となっており、代替素材への転換が進められています。
水産物の輸出先についても、禁輸措置がとられたときに、国内消費の拡大や、輸出先の転換が進んでいるため、中国が輸出を再開しても、中国に全振りする事業者も多くはないのではないかと思います。
結局制裁措置をとっても、その国を抜きに商売をすることを考えるだけで、その国の国内事情によって輸入を再開しようとしても、好条件で取引ができなくなるきっかけになるだけではないかと思います。