プロ野球の日本シリーズで、フジテレビが取材パスを没収されるという事態になっていました。
日本シリーズの中継を他局が放送していたのと同じ時間帯に、フジテレビがアメリカ（U.S.A）のメジャーリーグのワールドシリーズのダイジェストを放送したことが原因と言われていました。
更に日本プロ野球機構（NPB)は、日本シリーズの第3戦ついて、フジテレビが獲得していた放映権を変更しようと他の放送局やスポンサーと調整を行っていました。
これが、フジテレビとメジャーリーグ機構（MLB）が取引したことに対する制裁にあたると、公正取引委員会が認定しました。
更に、放送局が自由にコンテンツや番組編成する自由を委縮させたとして、独占禁止法が禁ずる取引妨害に当たる恐れがあると指摘し、行政指導にあたる警告を行いました。
日本プロ野球機構は、事実誤認や法解釈上の誤りがあるとコメントしています。
事実誤認がどのような点について、どの程度の誤認があると主張しているのか、よくわかっていませんが、フジテレビがメジャーリーグのワールドシリーズのダイジェスト版を放送したことに対する制裁と取られても仕方ない状況ではないかと思います。
ちょうど、今騒がれている中居氏による性加害の問題が、騒がれ始めたのと同じようなタイミングだったため、その問題についてのフジテレビに対する制裁的な意味があったようにも思えますが、一応その問題とは直接関係なく、取材パスの没収や、放映権の変更調整が行われたということのようです。
これらの措置をとった日本プロ野球機構も、仮にあったとしても、中居氏の問題で、制裁的な措置をとったとは言いにくいと思いますので、実際のところはよくわかりません。
放映権にかかわることなので、MLBの問題がメインなのだと思います。
仮に関係があったとしても、あの問題とは切り離して考えるべきです。
そのうえで、日本プロ野球機構から事実誤認について具体的な主張が出てこなければ、独禁法が禁ずる取引妨害と認定されても仕方ない措置ではなかったかと思います。
