アメリカ(U.S.A)が、34年ぶりに軍事パレードを行いました。
世界に壁を作り続けている王様のパレードです。
世界で紛争が起きている中、アメリカの軍事力を誇示するとともに、その指揮権を自分が握っているということを、トランプ大統領はアピールしたいのではないかと思います。
トランプ大統領は、少し前までロシア(ロシア連邦)のプーチン大統領にあこがれの気持ちがあったのではないかということが言われています。
かつてのドイツ(ドイツ連邦共和国)の首相だったメルケル氏も回顧録の中で、トランプ氏と会った時の印象をそのように述べています。
軍隊を掌握し、様々な意思決定を行うプーチンの姿に、自分を重ね合わせ、自分が思うような政治的意思決定や、経済ルールを作り上げていきたいという気持ちが、プーチン氏に対する「ウラジミール」とう呼び方や、今回のパレードの実施に現れているように思います。
これまでは自制を求めてきましたが、いったんイスラエル(イスラエル国)がイラン(イラン・イスラム共和国)を攻撃した後は、バンカー・バスターによるイランの核開発施設への攻撃を検討しているようです。
イランがピンチの状態にあるのであれば、核開発についても有利な条件が引き出せるのではないかという意図が見え隠れします。
外交はきれいごとではありませんので、相手が困っているタイミングに漬け込むということも、時には国益のために必要かもしれません。
ただ、これだけわかりやすくアメリカ・ファーストを露骨に出されると、アメリカ以外の国は、アメリカに背を向けるようになっていくのではないかと思います。
他国に背を向けられる国になることを国民は望んでいないと思います。
すでに王様が裸であると言い出す国民が出始めています。
やがて、そのようなリーダーは、国民からも背を向けられることになっていくのではないかと思います。