難しい局面で、政権を担当することになり、それなりに頑張ってきた石破総理ですが、自分の思うような政策運営ができるわけでもなく、関税交渉などの難題も抱え、精彩を欠いてきているように見えます。

小泉農林水産大臣の備蓄米の放出で、ある程度の信頼回復にはつながったようですが、都議会議員選挙での大敗もあり、参議院銀選挙での苦戦も予測されます。

選挙前の石破総理とアメリカ(U.S.A)トランプ大統領の直接会談で、関税についての譲歩を引き出せれば、苦境下なりの次善策になりそうでしたが、それも難しくなってきています。

関税交渉が難航しているのです。

ただ、赤沢大臣の交渉手腕のせいだけにするわけにもいかなそうです。

度々、渡米し、地道な交渉を重ねていますが、トランプ政権が話の通じない相手といった方がよさそうだからです。

このような、与党のピンチの時に、野党陣営は、内閣不信任案を提出してもよさそうですが、今回の内閣不信任案の提出は見送られました。

衆議院と参議院の選挙を同じようなタイミングで行うことは避けたいという意図と、今政権を交代させることが国益にはならないという判断なのだと思います。

石破政権は、選挙で負けて、交代というのが既定路線といわれていますが、与野党を含め、誰なら大丈夫なのかと言えば、この人なら大丈夫という人を挙げることが難しいのではないかと思います。

受けに回っても、自身の信条を述べられることが、石破総理の良いところの1つのはずですが、ひよった発言が所々出てきていることで、かなり疲れてきたなという印象です。