自由主義が発展したヨーロッパで、SNSなどを未成年者が利用することに対する規制が進んでいます。

歴史的に見れば自由の後進国である日本で、あまり規制が議論されることがなく、自由主義を標榜していたヨーロッパの国々で、規制が強化されるというのは、それだけ弊害が大きいのだと思います。

ウェブ上でのいじめや、ポルノなどの性被害にあわないようにガイドラインの作成も進められているようです。

一定の年齢のSNS利用を禁止する法律の制定が検討されている国もあります。

似たような状況があるにもかかわらず、日本ではあまり議論されていないように思います。

自由な利用に任せ、本人を含め家族などによる対策、防衛により、被害を防ぐべき問題と捉えられているのかもしれません。

自由後進国だっただけに、後戻りしたくないという風土が生まれているのかもしれません。

悪いことばかりではなく、自己責任とされることにより、子供の頃から危機回避能力が育つという可能性もあります。

ただ、そのような能力に期待できない年齢の時に被害にあってしまうことを防ぐためにも、加害者側が未成年者にアクセスする手段を防ぐ対策は必要だと思います。

現実空間の治安の維持が、世界的に見れば比較的うまくいった日本としては、サイバー空間の治安の維持も同じようにうまく行いところです。

様々な違法行為から無防備に見える日本で、幼い未成年者が1人で出歩くことは普通で、規制の強化されている外国で、子供を1人で歩かせないのが当たり前となっているのは不思議な気がします。

ただ、労働人口の減少により、外国人の労働力に頼らざるを得なくなってきた今、無制限な移民政策は、治安の悪化につながります。

外国人労働者を受け入れざるを得ない現状がありますが、子供が1人で出歩ける日本の社会風土を守れる限度で、外国人を受け入れることが必要なのだと思います。