今年に入って、クマの被害が相次いでいます。
山に分け入った人だけでなく、自宅でクマに襲われて、亡くなる人も出ています。
それだけ、山にいられない理由があるのだと思います。
エサが原因である可能性が高いと思います。
1つは、暑さなどで普段食べているものが減っている可能性です。
もう1つは、エサを取り合う動物の生息域が変わって、クマが移動している可能性です。
どちらもありうるのではないかと思います。
以前も書いたことがありますが、熊は、普段木の根っこや木の実を食べることが普通のようですので、人に遭遇して人を襲うというのは、熊にとって事故のようなものです。
ただ、これだけ人間の生活領域に入ってきて、人を襲うと、共生というのは難しいのではないかと思います。
距離が近くなりすぎています。
熊は、非常に賢い動物ですので、エサが与えられたケースだけでなく、食べ物を入手できると認識してしまうと、同じ行動を繰り返す可能性が出てきてしまいます。
以前、エサをぶら下げて、取ろうとすると電気ショックが与えられるようにした実験動画を観たことがありますが、すぐに仕組みを見抜いて、電気の配線を破壊してから、エサをとっていました。
そのぐらい知能が高いのです。
しかも、走ると時速40kmから50kmは普通に出るうえ、木登りも得意なため、出会わないようにするに越したことはありません。
地方では、町中に出てきてしまうことがあるようなので、情報共有も重要だと思います。
最近、都市部では、不審者情報が、スマートフォンに流れることがあります。
同じような仕組みを使って、クマの出没情報を共有することが有効だと思います。