中国(中華人民共和国)で、アステラス製薬株式会社の男性社員が、スパイ容疑で身柄を拘束されました。

男性は、中国での駐留を終え、日本に帰国する予定でした。

スパイ容疑で裁判にかけられていました。

第2中級人民法院で、政治や経済についての情報収集にかかわったとして、3年6か月の拘禁刑が言い渡されました。

男性は控訴しない方針のようです。

司法取引があったのではないかといわれています。

男性としては、おそらくスパイ行為はしていないと言いたいのではないかと思います。

それでも、スパイ容疑を認め実刑判決を受け入れれば、刑期が短くて済むなら、その方が良いという判断ではないかと思います。

中国では、未決勾留期間は、2日で1日と換算されるため、男性はこれまで、2年4か月ほど勾留されているので、あと1年半ほどで身柄を解放されるのではないかと思います。

その辺の計算もあり、今回控訴しなかったのだと思います。

3年6か月の拘禁刑というのは日本では決して軽くはありませんが、中国でのスパイ容疑としては比較的軽めのようです。

その理由としては、男性の容疑があまり重大な法令違反行為が含まれていなかったことや、石破政権に対する配慮があったのではないかといわれています。

二階氏の存在感が低下し、中国とのパイプが、実質的に細っていることになりますが、石破政権は、外交ルートを通じ、男性の解放に、様々な圧力をかけていたようです。

おそらく中国側は、アメリカ(U.S.A)のトランプ政権との対立もあり、少し日本にすり寄った内容になっているのではないかと思います。

無罪とはなりませんでしたが、比較的軽めで済んだということです。

スパイ行為があったのか、あるいは、ないけれども疑われるような行為があったのかは、わかりません。

結局司法手続きに透明性がないと、事実関係には疑義が残ってしまいます。

その一方で、認めたことになっている以上、全くの言いがかりかどうかもわからない状態です。